お土産を持ち帰るのが好きな旅行者もいる。また、職人のチョコレートへの情熱を持ち帰る人もいる。
オランダを旅したジョシュア・ベッカーが持ち帰ったのは、写真や物語だけではなかった。オランダのショコラティエの繊細な職人技を目の当たりにし、オランダ産チョコレートの豊かな風味を味わったベッカーは、チョコレート作りの技術に惚れ込んだ。アメリカに戻った彼は、セントルイスのル・コルドン・ブルー料理芸術大学に入学し、2012年にパティスリーとベーキングの修了証を取得した。その1年後、彼はココア・ブルー・チョコレートを開店した。これは、彼が海外で魅了されたチョコレートにインスパイアされた小さな町の菓子店である。

イリノイ州ロチェスターにあるココア・ブルーは、スプリングフィールドからほんの数キロのところにある旧市庁舎を改装したもので、店内には昔ながらの雰囲気が漂っている。店を訪れると、ベッカーと彼のスタッフが高級チョコレートを一から製造する様子を見ることができ、チョコレート、キャラメル、トリュフを作る職人技の舞台裏を垣間見ることができる。


濃厚なオランダ産チョコレートの本物の味をトリュフに吹き込むため、ベッカー氏は多くの作品の材料をオランダから直輸入している。しかし、たとえカカオが海外産であっても、そのひとつひとつはここオランダで作られている。イリノイ州の州都を見に行く途中でも、近郊の歴史的な町へ行く途中でも、ぜひココア・ブルー・チョコレートを訪れて、真のイリノイ・メイドの甘い味をご堪能ください。
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