100年前の芝生パーティが今もなおロックだ
郊外の高級住宅街ハイランド・パークにある伝説的な音楽ホール、ラヴィニアに何を期待し、どこに座り、何を持っていくか。
2019年3月27日 - アウトドア&リージョナル

By JAMIEBARTOSCH
たいていの夏の夜、日が暮れ始めると、何千人もの人々が食べ物や飲み物、椅子や毛布を満載したワゴンを引いて、シカゴの北25マイルにある、100年の歴史を持つ素敵な野外コンサート会場、ラビニア・フェスティバルにやってくる。彫刻や木々が点在する曲がりくねった小道を歩き、芝生の上の絶好の場所を見つける。そこで荷物を解き、パーティーを始める。
ラヴィニア・フェスティバルでは、5月から9月にかけて、ほぼあらゆるジャンルのトップアーティストによる140以上のコンサートが開催される。
2019年シーズンには、ポップスターのケシャ、ライオネル・リッチー、スティング、ラッパーのT.I.、アカペラグループのペンタトニックス、ジャズ界の伝説トニー・ベネット、オペラ界のスター、ルネ・フレミング、グラミー賞受賞のカントリーバンド、リトル・ビッグ・タウン、バイオリニストのイツァーク・パールマンらがラインナップされている。 チケットは5月7日より発売開始。

期待されること
音楽だけでなく、観客も多種多様だ。ポロシャツを着た大人やサンドレスを着た大人が、燭台、花瓶に生けた生花、シャルキュトリーボード、本物のガラス食器などを使って、上品なピクニック・スプレッドを楽しんでいるのも珍しくない。
また、ラヴィニアを裏庭パーティーのように楽しむ人もいる。開演の数時間前に芝生に集合し、キャンプ用の椅子や毛布、ピクニック用の食べ物を用意する。手作りのお菓子や市販のお菓子を紙皿に盛り、氷を入れたクーラーから飲み物(アルコールも含む)を取ってくる。
ラヴィニアはデートスポットとしても人気があり、キャンドルライトの下で音楽を聴きながらワインをシェアするカップルで賑わう。

座る場所
本格的な音楽ファンは、ラヴィニアのオープンエアーの3,350席のパビリオンで公演を見るためにチケットを購入する。
ラヴィニアの真髄は、ピクニックをしながら芝生でコンサートを鑑賞することだ。ビュッフェ・テーブルやダンス(光るスティックやギフト・ショップの光る帽子で盛り上がる)、ブランケットに寝転がって巨大なビデオ・スクリーンでコンサートを見ることもできる。
芝生からはステージは見えないが、最新鋭のサウンドシステムがその音を保証してくれる。パビリオンの外周まで歩いて行って、ライブをこっそり覗くこともできる。
芝生のベストシートは、パビリオンのすぐ近くか、大型ビデオスクリーンの近くだ。

持ち物
芝生に住む人は、食べ物や家具を持参することが多いが、その必要はない。リーズナブルな椅子とテーブルのレンタル(ショーの後、芝生に置いておくことができる)は、お金を払う価値のある便利さだ。オンラインで予約すれば数ドル節約でき、公園内で受け取ることができる。
ラヴィニアの外周には新しいレストランが立ち並び、ピザ、タコス、サンドイッチなど、持ち帰り可能なメニューがたくさんある。ピクニックボックスは事前に注文できる。小道沿いにはビールやワイン、アイスクリームのスタンドもある。白いテーブルクロスの室内レストランもいくつかあり、フェロー諸島のサーモンなどを提供している。
開演を待つ間に遊べるトランプやボードゲームもお忘れなく。
アクセス
電車で
メトラは、シカゴのダウンタウンからラヴィニアまでのユニオン・パシフィック・ノース・ラインの往復切符を販売している。この列車は公園の入口前に停車するので、使い勝手がよく、すぐに出入りできるため、コンサートに行く人たちに好まれる交通手段となっている。
車で
敷地内の駐車場はすぐに満車になるので、メトロのハイランド・パーク駅に駐車して無料シャトルバスを利用しよう。シャトルバスにクーラーと椅子を乗せれば、ゲートまで送ってくれる。
インサイダーのヒント
- 芝生はすぐに埋まってしまうので、最低でも開演時間の2時間前、大きなショーの場合はもっと早く会場に到着すること。遅れて来た人は、芝生のあまり良くない遠くの端で立ち往生する可能性がある。
- ラヴィニアでは、子供向けやクラシックのコンサートが充実しており、芝生席のチケットは1枚わずか10ドル。
- ラヴィニアには裕福な人々が集まる。晴れ着に素敵なサンダル姿の女性や、プレスしたカーキに襟付きシャツの男性を見かけることも珍しくない。野外コンサートに着ていく服装は何でもいい。
- 折りたたみ式ワゴン、キャスター付きクーラー、リュック型クーラーを使えば、芝生やピクニック用品の運搬がずっと楽になる。