
ロットン・アート・グラス社内にある2400度の灼熱のオーブンより熱いのは、アーティストが自分のクラフトに抱く壊れることのない情熱だけだ。
シカゴから南へ40マイルほど行ったところにある小さな町、クレタにあるロットン・アート・グラスを散策するには、注意深く歩かなければならない。一歩間違えれば、世界でも有数の吹きガラス作品が粉々に砕け散ってしまうだけでなく、素晴らしいディテールをじっくりと堪能したいものだ。
80歳を超えたオーナーのチャールズ・ロットンは、50年近いキャリアの中で、吹きガラスのアートワークの素晴らしいコレクションを築いてきた。1970年代にシカゴ美術館で技術を学んで以来、チャールズ・ロットンは世界最高の吹きガラス職人のひとりとして名声を高め、やがてその技術を息子のダニエルとデヴィッド、そして専属アーティストのスコット・ベイレスに受け継いだ。


誰が作ろうとも、ここイリノイで作られたガラスの造形物は、スミソニアン博物館、コーニングガラス美術館、そしてアート・インスティテュートそのものに展示されている。ロットンのアーティストの名声を反映するように、ロットンはシカゴのマグニフィセント・マイルにあるミシガン北900番地ビルにギャラリーを構えている。
チャールズの創作スイッチは決して切れることはなく、夜中に浮かんだヴィジョンを朝には作品に変えている。どこからインスピレーションが湧いてくるのか悩むこともなく、ただ頭に浮かんだアイデアを形にすることに集中する。
砂、ソーダ灰、石灰、ホウ砂、亜鉛、金属など、地球の元素から始める世界でも数少ないスタジオのひとつであるロットン・アート・グラスにとって、シャルルのガラスの化学反応はユニークなものだ。ロットンアートクラスは、これらの元素を使用することで、見たこともないような息をのむような色彩を生み出している。
クレタ島のロットン・アート・グラスは1週間を通して一般公開されています。真の芸術家たちの技を目の当たりにし、世界最高級のガラスに見惚れるチャンスをお見逃しなく。
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