
ホワイト・フェンス・ファーム 、流行を追うことに興味を持ったことはない。
イリノイ州のルート66沿いにあるこのロメオビルのレストランで出される食事は、1950年代からあまり変わっていない。新しいオーナー、ボブ・ハスター・シニアがフライドチキンをメニューに加えたのだ。
しかし、時には流行を追う必要はない。特に、これほど素晴らしい料理がすでにある場合はなおさらだ。ハスター家が継いでから数十年、ホワイト・フェンス・ファームは、家族が集う雰囲気の中で提供される、カリッと完璧に焼かれたフライドチキンが特徴のディナーで有名になった。
マザーロードのインスピレーション
ボブ・ハスターはチキンを作ったことがあった。彼と妻のドリスは、イリノイ州オーロラにハーモニー・ハウス・レストランを設立し、すでにそこでフライドチキンを提供していたのだ。象徴的なルート66をカントリー・ドライブしていたとき、ボブとドリスは450エーカーのホワイト・フェンス・ファームに出くわした。敷地内にはレストランもあり、シャッフルボードコートも完備されていた。
ボブはピーボディ家からレストランの敷地を購入し、ハーモニー・ハウスのチキン・レシピをホワイト・フェンス・ファームに持ち込んだ。半世紀以上経った今日でも、農場の名前は変わっておらず、ハスター家のレシピも変わっていない。
家族の秘密
特徴的な味の秘訣は調理法にある。パン粉をつけた後、チキンは工業用の圧力釜に入れられ、油に入る前にしっかりと焼き上げられる。注文が入り次第、チキンは2~3分間フラッシュフライされ、皮はカリッときつね色になる。
適切な食材を使うことも同様に重要だ。新鮮で冷凍されたことのない丸鶏が毎日農場に届く。機械は、シカゴのホワイト・フェンス・ファーム専用に製粉された特別なブレンドの小麦粉で鶏肉をコーティングする。オーナーによれば、このレシピには、多くのパン生地に含まれる太りやすい材料は一切入っていない。油も大豆から作られた低コレステロールのもので、フライドチキンのレシピに期待されるような「ヘルシー」なものだ。しかし、それだけで食卓に並ぶ理由が増える。
チキンはファミリー・スタイルで1人4ピースずつテーブルに運ばれ、ビーツのピクルス、インゲン豆のサラダ、コールスロー、粉砂糖をまぶした自家製コーンのフリッターなどのサイドメニューも充実している。メニューには、アイスランド産の魚の蒲焼、エビフライ、Tボーンステーキなどもあり、デザートのブランデー氷を食べる前のお楽しみだ。
農場訪問
アルコール入りのスイーツを楽しむのは大人だけかもしれないが、 ホワイト・フェンス・ファームを訪れれば、家族全員が楽しめるものがたくさんある。一度に1,000人以上を収容できるダイニング・ルームの外には、アンティーク・カーやヴィンテージの展示がある。牧場には一年中、アルパカやミニヤギ、ペットのニワトリなど、人懐っこい動物たちが飼育されており、牧草地のフェンス越しに撫でることができる。