
元奴隷の息子である彼は、1915年にシカゴで黒人史の収集と普及を目的とした組織の設立に貢献した。
この学者カーター・G・ウッドソンの努力は、やがて黒人歴史月間に発展し、現在ではエイブラハム・リンカーン大統領と奴隷廃止論者フレデリック・ダグラスの誕生日に合わせて毎年2月に全国で祝われている。州全体を通して、アフリカ系アメリカ人の生活と、国の織物にしっかりと織り込まれた彼らの功績を記す、没入型の体験ができる。
訪れてみたい5大スポット
1.地下鉄の安全な駅
イングランド・マナーのアフリカン・アメリカン・ミュージアム は、アフリカ系アメリカ人の体験に焦点を当てた歴史的邸宅博物館であるだけでなく、地下鉄道の停車場でもあった。博物館の創設者であるシルヴィア・イングランドは、アフリカ系アメリカ人の経験のさまざまな段階を記録した展示物や遺品を通して、アフリカにいた時代から今日に至るまでの彼女の先祖の物語を伝えている。この博物館は、制度的に沈黙させられてきた人々が声を上げ、自分たちの物語を語ることができるようにすることを目的としており、来館者全員に、家族とともに自分の体験をじっくりと振り返ることを勧めている。

2.戦時中の英雄
キャサリン・マグノリア・ジョンソン キャサリン・マグノリア・ジョンソンは、第一次世界大戦中に従軍した少数のアフリカ系アメリカ人女性グループの一人である。 シカゴの デュセーブルアフリカ系アメリカ人歴史博物館.この展示では ジョンソンのヨーロッパでの従軍と、教育者・活動家としての彼女の生涯の仕事について、遺品や記録映像を用いて紹介する。


3.子供たちへ
ブロンズビル児童博物館 ブロンズビル子供博物館 は、3歳から9歳までの子供を対象とした、最初で唯一のアフリカ系アメリカ人子供博物館である。 さらにこの博物館には、「アフリカ系アメリカ人の発明家たちが生活を変える」といったインタラクティブな展示があり、小さなお子さんから大人まで、発明によって私たちの生活をより良いものに変えた黒人起業家たちについて学ぶことができる。この展示では、17世紀の発明家ベンジャミン・バネカーから、現代のコンピューター・エンジニアであり実業家でもあるドナ・アウグストまで、さまざまな黒人ビジネスのパイオニアを取り上げている。


イリノイ州議会議事堂 イリノイ州議会議事堂オークリッジ墓地にあるエイブラハム・リンカーン元大統領の終の棲家を過ぎると、スプリングフィールドとセントラル・イリノイ・アフリカン・アメリカン歴史博物館がある。 スプリングフィールド&セントラル・イリノイ・アフリカン・アメリカン歴史博物館.奴隷船のレプリカなど、説得力のある音声と映像でアフリカ人が世界の各地に人身売買された物語を伝える、新しいインタラクティブな展示「Middle Passage」の一環として、「The Door of No Return(帰らざる扉)」を通り抜けよう。また、イリノイ州議会で政治家としてのキャリアをスタートさせたバラク・オバマ大統領を称え、演説の抜粋や選挙グッズ、その他の記念品を展示する。

5.美術品と工芸品
カーボンデールの 南イリノイ州アフリカ系アメリカ人博物館は 、何百点もの原画、写真、文学作品、工芸品を通して文化を称えている。 ホリデーがクラブで歌い始めたばかりのころの ビリー・ホリデーを描いた、 地元アーティストの デサンデ・Rの絵をご覧ください。 この絵は、国際的に有名な画家 ナジャール・アブドゥル=ムソーウィル (南イリノイ大学教授 )の 作品や、現在のシカゴのデュセーブル・アフリカ系アメリカ人歴史博物館の共同設立者であるマーガレット・テイラー=バロウズの版画と 並んで壁に飾られている 。工芸品としては、子供や大人に使われた奴隷の手かせや、黒人作家によるアフリカ史の本などがある。伝統的な家具や仮面なども展示されている。

